夏の訪れを告げる美味しい果実、甘夏と紅甘夏。
どちらも見た目は似ていますが、実は原産地や品種、味わい、栄養価など、さまざまな違いがあります。
今回はこの2つの果実の違いを徹底的に解説します。気になる違いを知れば、夏のくだものをより楽しめるはずです!
違いを知ったらもっと楽しく食べられそう!
原産地と品種の違い
甘夏は、名前の通り甘い味わいが特徴的な果物で、中国が原産の地です。日本へは奈良時代に渡来したと言われ、長い歴史があります。品種には、熟す時期の違いで「早生種」と「晩生種」があり、代表例は早生種の「早秋」、晩生種の「宮川早生」などです。
一方、紅甘夏は台湾が原産地の比較的新しい品種です。台湾で甘夏に赤肉性の品種を交配させて作られました。有名な品種は「Ruby Sweet」や「Rio Red」などで、特徴的な赤みがあります。
このように、原産地や品種の違いから、2つの果実には歴史的背景や味わいの差異があることがわかります。
外観と味の違い
外観の違いは一目瞭然です。
甘夏は黄色または黄緑色の外観ですが、紅甘夏は淡い赤みを帯びた独特の色合いが特徴的です。美しい外観の違いは、目でも楽しめる魅力といえるでしょう。
味の違いもはっきりしています。
甘夏は、すっきりとした酸味と上品な甘みのバランスが絶妙です。一方、紅甘夏はよりベリーのような芳醇な甘みが際立ち、甘みが強いのが特徴です。
食感も異なり、甘夏は冷やしてシャリシャリとした喉越しを楽しむのが一般的ですが、紅甘夏はネットリとしたなめらかな食感が魅力です。
味覚を大切にする日本人の舌に、それぞれに合った独自の魅力があり、食べ比べるのも面白いですね。
栄養価の違い
2つの果実の違いは、栄養価にも表れています。
甘夏はビタミンCが大変豊富で、紅甘夏の約2倍の量が含まれています。ビタミンCは抗酸化作用が高く、風邪の予防や美容にもおすすめの栄養素です。
一方、紅甘夏にはビタミンAがより多く含まれています。ビタミンAは視力維持や免疫力アップ、アンチエイジングの効果が期待できます。
さらに、紅甘夏には強力な抗酸化作用を持つ「リコピン」が豊富です。リコピンには抗がん作用や動脈硬化予防の効果もあると言われています。甘夏にはリコピンはほとんど含まれていません。
このように、それぞれの果実に含まれる栄養素は異なり、機能性の面でも違いがあるのです。バランスよく両方を食べることをおすすめします。
いかがでしたか?
甘夏と紅甘夏は、見た目が似ていても、原産地、品種、外観、味、食感、栄養価と、さまざまな違いがあることがわかりました。この違いを知っておけば、好みに合わせてどちらを選ぶかが決められるでしょう
夏に美味しいくだものを堪能したい方は、ぜひ店頭で実際に見て、手に取って比べてみてください。違いを実感しながら、自分なりの新しい発見があるかもしれません。食べ比べて、それぞれの魅力を堪能しましょう。
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